遺産放棄?



もし父がなくなれば、今住んでいるマンションの
支払いからも開放されます。

当然、母親のものにもなるのでは?
そんな夢のようなことを、簡単に想像してしまいました。

しかし。

いくらあるともわからない父親の借金。
おまけに、支払っているはずの税金も支払って
いないものがあることが、最近発覚しました。

支払いに要る、と請求書を見せ、お金を持っていき、
競馬に行っていたようです。

そんなことを繰り返していた父。
どうするつもりだったのかな?
バレるのも時間の問題なのに。

もしも。

父にもしものことがあったら・・・。
まだ正式に弁護士さんに相談したわけではないのですが、
知り合いに聞いたり、インターネットで調べたりしてみると、
家庭裁判所に『相続放棄の申述書』を提出して受理されれば
、 借金も相続する義務もなくなるらしいのです。

ただし、マンションも相続できないことになります。
本来であれば、財産よりも借金が多い場合に放棄することが
多いらしいのですが、父の場合、本人ですら残りの借金の額を
把握していないのが現状だと思うので、
それしか方法がないように思います。

今、マンションの残りのローン額は、400万を切っています。

本当に迷いました。

マンションが残らなければ、母親は父からの苦労を
与えられただけで、何一つ残してもらえなかったことになってしまいます。
ローン額と手続きにかかる費用を合わせて、400万集まれば、
母親に名義を変更することもできます。
妹夫婦が家賃の先払いとして、150万準備できるといい、
母親が最後の株を処分して70万ほど。

必要な費用の残り、180万。
偶然なのか、わたしが子どもがもらったお祝い金や
お年玉を貯めてきた額と、同じくらいの金額。
もしかしたら、母親と妹が話しを合わせたのではないか?

という疑いも頭をよぎる。
すっきりしないまま、わたしが妹夫婦に貸す、という形をとり、
妹は、もし返せなければ、もし母親になにかあれば、
マンションはおねえちゃんがもらえばいいよ、
なんて簡単に言ってくれました。

返してくれないと、困るのですが・・・。

とりあえず。
マンションを母の名義に変えて離婚さえすれば、
あとは全てを放棄することに心を決めました。

受け取る年金の額が減ってしまうことを、まだ母親は
惜しいと思っているようですが、何もかもなくすよりは、
マンションと自分の受け取るべき年金額を確保するほうが、
何より得策であると思います。

これ以上、父のことに頭を悩ませるには、耐えられません。

こうやって、突然相続の問題が降りかかってきたり、
借金問題に巻き込まれたりしている人って、
案外少なくないものなのかもしれませんね。

マンションを相続してから、借金が出てこなかっただけでも、
わたしたちは救われていたのかもしれません。




父は本当に
今まで頑張ってくれました。
私達のために、こんなにも
尽くしてくれていたのです。